※2022年2月更新
日本では、タクシーだけはチャイルドシートなしでも罰せられる事はありませんが、
ニューヨークでも同様に、タクシーはチャイルドシート使用義務がありません。
ニューヨークのシートベルト事情:法律・罰則について
ニューヨーク州では、2020年1月より、前後座席全ての人のシートベルト着用が義務化されました。違反が見つかると、警察に停められ、運転手だけでなく、成人している大人もチケット罰則が課せられます。また、ドライバーがシートベルトを着用していても、同乗する16歳以下の人がシートベルト着用しておらず、かつ、このひとたちの保護者が同乗していない場合は、この罰則は運転手に課せられます。
※参照元:TLC Rules and Local Laws
ニューヨークのタクシーとUBERはシートベルト チャイルドシート 着用義務なし
2017年10月時点では、ニューヨークのTLC(Taxi & Limousine Commission)が以下のように定めておりました。
Drivers of yellow medallion taxicabs and for-hire vehicles and their passengers, are exempt from laws regarding car seats and seatbelts. Keep in mind, the TLC encourages everyone in the vehicle to buckle their seatbelts while riding in a cab.
Yellow Medallion とはイエローキャブの事。
For Hire Vehicles(FHV)はUber, Juno, Lyftなどのチャーター式リムジンタクシーの事。
つまり、イエローキャブとUberなどリムジンサービスは、シートベルト着用、チャイルドシート利用が義務付けられていません。
ただ、2022年2月時点で、同様にTLCの「よくある質問」ページ(こちら)を確認すると、
「What are the rules regarding child safety seats and seatbelts in taxicabs?」
(タクシーに対する、チャイルドシートとシートベルトの規定は何ですか?)
という質問に対して、以下のように記載が付記されている事を確認しました。
New York State law requires all taxi and for-hire vehicle drivers wear a seatbelt while driving. The State also requires that front seat passengers above the age of 16 wear a seatbelt. The TLC encourages everyone, including those in the rear of the vehicle, buckle their seatbelts while riding in a cab. Passengers with children are encouraged to bring their own car seats, which the drivers must allow passengers to install.
*NOTE – Children under the age of seven are permitted to sit on an adult’s lap.
内容としては、
ニューヨーク州の全てのタクシーとFor Hire Vehicle(ウーバーなどのチャーター車輌)の運転手は常にシートベルトを着用する事、また、年齢が16歳より上(above 16とあるので、16歳は含まない=17歳以上)の人が助手席に座る際場合のシートベルト着用も義務化されています。タクシーの後部座席に乗る人に対してはシートベルト着用を「Encourages(強く推奨する)」として、「Required(義務)」とは今回も記載されていません。また、お子様連れの人がタクシーなどを利用する歳は、自身でCar Seat(チャイルドシート)を持参する事をEncourage(強く推奨)しており、その際、運転手は乗客がチャイルドシートを車輌に取り付ける事を拒否できない、とあります。
また、「NOTE(備考)」として、「7歳未満(Under the age of 7)」は同乗する大人の膝の上でOK、と付記されています。
年齢制限に関する英語 under, below, over, more
ちょっと余談ですが、分かりにくい年齢制限によく使われる英語について補足します。
Under
「Under the age of 7」の場合、7歳よりアンダー、という事で、7歳は含みません。
なので「6歳以下」の子供となります。
under, and under
「Children 7 and under」の場合、7歳 AND それ未満の子という意味で、「7歳以下」という意味になります。
and more
「7 and more」の場合、「AND」がありますので、
7歳 AND それより大きいという意味で「7歳以上」という意味になります。
above
「above 7」の場合は、7歳よりも大きい歳(7歳は含まず)、「8歳以上」という意味になります。
おそらく日本人の感覚でややこしいのは、この「above」でしょうか。「Above」は直訳して「浮いた上の~」みたいなニュアンスなので、ちょっと浮いてるっていう事で、「~以上」ではなくて、その数は(浮いてて)含まない、みたいな感じで覚えたら良いかもしれません。
ただし
「7 and above」の場合は、7歳 AND 浮いた歳(8歳~)なので、
これは、「7歳以上」となります。
チャイルドシート付きのUberを呼ぶ
※クリックして画像拡大
Uberを呼ぶ際に「Car Seat」付きオプションを選択できます(別途$10~)が、
実際は、Car Seatを持っていないセダンが多く、
Ubderの8割を占めるToyota Camryを運転しているUberドライバーはチャイルドシートを持ち合わせていません。
結果、いざ乗り込もうとした時に断るドライバーが多いです。
抱っこして無理やり乗り込むと諦めてくれるドライバーもいますが、
何よりもお子様の安全が第一なので、抱っこで乗り込みはおすすめしません。
ちょっとそこまで5分の距離でも、距離に関係なく事故は発生しますので、おすすめしません。
しかし、実際の生活レベルで、
すぐそこまでの距離でチャイルドシートなしでガンガン利用しています。
繰り返しますが、安全ではないですが、
ニューヨークの家族、たくさんそのように利用してしまっています。
さらに繰り返しますが、安全ではありませんのでお勧めいたしません。
チャイルドシート付きUber利用時の注意
以下条件を満たしているお子様のみ、前向きでチャイルドシートを利用できます。
満たしていないお子様は、後ろ向きでチャイルドシートを設置する必要があります。
- 年齢:12ヶ月以上であり
- 体重:22パウンド(9.97kg=約10kg)以上であり
- 身長:31インチ(78.74cm=約79cm)以上であること
Uberチャイルドシート利用 まとめ
マンハッタンで生活する人は、問答無用で小さいこどもをチャイルドシートなしで利用しています。
日本と状況は同じ、、と考えるかもしれませんが、
マンハッタンの運転マナーはとてもひどいので、日本と同じレベルではありません。
とにかくホーンを鳴らしまくり、
カットイン、横入りのオンパレードで
常時座っている身体を揺さぶらせながら乗るような感じです。
短距離ならまだしも、長距離でチャイルドシートなしでの利用はやはりお勧めできません。
うちでは、渋滞のひどいマンハッタン内では
速度もそこまで出さないのでチャイルドシートなしでも大丈夫だろう、という考えで
1歳時を抱っこしてUberに乗車していました。
が、目の前で事故を目撃して、その場で下車しました。
それから1年、娘が2歳になるまでUber利用はチャイルドシートなしでUber利用はしませんでした。
4歳と2歳の娘がそれぞれタクシー、Uber慣れしてきた感じです。
それでも今でも短距離しか、チャイルドシートなしでは利用しません。