気になるニューヨークの出産費用と保険事情

冒頭の写真は我々がお世話になった病院ですが、撮影時では「Mt. Sinai Roosevelt」という名前でしたが、現在は「Mr. Sinai West」に名前が変わっています。

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アメリカの出産費用

日本で出産する歳、基本的にはお産は「病気」ではないですが、普通分娩で出産する場合は社会保険・国民健康保険ともに子供一人に付き42万円の出産一時金があり、それを超える出産経費は全額自己負担となります。正常分娩での出産費用は病院によって異なりますが、平均して検診費用が合計で10万円ほど、分娩入院費用が35~40万円だと思います(吸引分娩、帝王切開などの異常分娩になった場合は医療費として保険が適用されます)。その大部分を一時金でカバーできるようになっています。あとは産院のサービスやプランによって金額に差はありますが、出産一時金内でできるだけ少ない負担なく出産できるよう制度があります。
では米国事情はと言うと…
2021年時点で、米国の出産費用は州で異なりますが、およそ$7,500~$14,500(82.5~159.5万円)の費用がかかります! ※110円/ドル換算
これは、アメリカでは出産に医療保険が適用されますが、日本のように国が運営する国民健康保険制度がないため、民間の保険会社との契約になるからです。では、保険が出産に関する検診や分娩をカバーするかと言うと、細かく保険の種類で検査対象や対応施設などが制限されており、例えばエコー診察は院内検査ではなくて、専門の外部クリニックでの診察を指示されたりします(具体的にこの病院で、と指示される場合が多い)。妊婦健診は担当のドクターのクリニックで、出産はドクターが提携している病院で出産するという形で検診と出産の病院が違っていることも普通です。

ニューヨークの出産費用

ニューヨークでは、平均の費用は$15,600(171.2万円)ほどという事であり、自腹と考えるとかなり一大事です。ちなみに、この費用は、日本では考えられない2泊3日という入院がベースとなります。はい、そうです。2泊したら歩いて家に帰ってください、です。骨盤開きっぱなし、体バキバキのお母さんは、旦那さんに肩を預けながらも普通に歩いて病院を後にします。もちろん、病院を出たらさすがに車に乗って帰りますが…。ただ、これは無痛分娩が普通なアメリカならではの話で、自然分娩した場合と全く異なるタイプのダメージが体に残るから、という事があります。実際に、およーめも、一人目は日本で自然分娩(しかも助産院にて助産師さんのみで出産!)でしたが、無痛分娩を選択したニューヨークでの出産の方が、産後(しかも直後)のダメージが全く違いました。簡単に言うと、日本では出産後時間がかかったこともあり体力がすべて出産でもっていかれ、ぐったり瀕死状態でしたが(出産自体は母子ともに健康でした)、ニューヨークでは出産した数時間後にご飯をしっかり食べてました…。痛みに耐えるといった体力消耗がありませんでした。ただただお腹がすいて日本とは違う病院食でしたがもりもり食べてました。
ちなみに、カイザー(帝王切開)になると、さすがに4泊5日になり、費用も200万円コースのようです。それでもたった4泊…。

ニューヨークでは破格の低費用で出産可能?

さすが移民の国アメリカでは、学生ビザの留学生や、駐在員の奥様(駐妻)など、いわゆるNon-Immigrant(非移民)ビザでアメリカに滞在している人でも加入可能な出産サポートプログラムがあります。
日本の国民健康保険に等しい公的保険制度ではないものの、低所得者を対象とした医療費免除保険のMedicaid Insurance(メディケイド保険)というものです。一定所得に満たない世帯の医療費が大幅に免除されるもので、ニューヨーク州ではアメリカ国民以外でも利用可能です
このウェブサイト運営者であるおよーめも大変お世話になったMedicaid(メディケイド)」というプログラムは、前述した150~170万円コースの従来の出産費用のほとんどをカバーしてもらいました。
目まぐるしく法令・条例などが変化することで知られるアメリカなので、最新情報は国や州の機関のホームページを確認するのが一番正確な情報が確認できると思いますが、2022年時点では、
ニューヨーク州では、家族の収入が年間で一人あたり約$17,774以下である場合、または家族全体の収入が対応する数値以下である、という所得制限の条件を満たすなどして対象となることができます。ただし、具体的な数値は家族の構成によって変動します。実際、我々は3人家族の状態殻4人家族になる、というタイミングで年収は⚪︎⚪︎万円でしたが、対象となりました。Medicaidに加入するためには、アメリカ市民権を持っているか、または合法的な滞在資格を有している必要があります。我々はE-2ビザで対象となる事ができました。

Medicaidについて詳しく

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